もはや言うまでもない、名作中の名作です。予告編はコチラ(Youtube、昔の作品なのでやや低画質。。)
バットマンことブルース・ウェインが犯罪撲滅を目指し活躍するゴッサムシティ。そこに唐突に表れたのはピエロのようなメイクをした謎の男、ジョーカー。
バットマンを含む街の人々を嘲笑しながら犯罪を重ねていくジョーカー。仲間と協力してなんとかジョーカーを捕えたバットマンだったが、ジョーカーは共に捕らえられていた部下の腹部に縫い込んでいた時限爆弾を爆破させ、どさくさに紛れて逃亡する。
バットマンの仲間を悪の道に陥れつつ逃亡を続けるジョーカー。その中でジョーカーは人間の暗部をバットマンに見せつけ続ける。
果たしてバットマンはジョーカーを倒せるのか。そしてゴッサムシティを、仲間達を救うことができるのか……。
本当はもっともっとややこしい話なのですが、詳細はwikiをご確認ください。。
さて、この作品の魅力は言うまでもなくジョーカーの超絶・極悪人ぶりです。
ジョーカーはいわゆる悪役、とは一線を画しています。名声にもお金にも関心はありません(せっかく奪い取った大金を燃やしてしまったり……)。
得るものもなく人を殺し街を破壊するジョーカー、その思考の根底にある思いを推察するためにちょうどいいセリフがあります。
「混沌の根源は何だと思う? 公平だ」
「お前(バットマン)がいなけりゃケチな泥棒に逆戻り。お前が欠けたら生きていけない」
公平さがあるから混沌がある、光があるから闇がある……バットマンが民衆を守りその心の光を信じているからこそ、ジョーカーは人々を殺し人間の心の暗部をさらけ出そうとする……。
ジョーカーはバットマンに正義のヒーローとしての存在意義を問いかける存在なのです。
自身の行為の正当性に疑念を感じつつ、心と体を張って戦い続けるバットマンの姿にも心揺さぶられるものがあります。
しかし、やはりなんといってもこの映画のメインはジョーカー。どうしてこんなにもジョーカーは魅力的なのでしょうか?
山田が考えるには、ジョーカーが人間の暗部だけを純粋に抜き出しているキャラクターだから、ではないかと思います。
個人としても、社会の一員としても、普通人間は心の闇というべき部分を隠して生活しています。その方が社会全体がスムーズに回るから。
でも人間は心の闇を手放せたわけではありません。確実にそれぞれの心の中にあるのです。
普段目を背けているもの、見たくないもの、見るべきではないもの、そういったタブー的な部分をまざまざと見せつけてくれるからこそ、人はジョーカーというキャラクターに強く惹かれるんだと思います。
さて、皆さんの目にはジョーカーはどう映るでしょうか? ぜひ一度、このジョーカーという悪役とじっくり対面してみてください。損はしません!
ケアマネ的視点
・世の中、聖人ばかりじゃない。
・誰の心にだって暗い部分がある。
・心の闇を封じ込めるより、うまく付き合っていく方がいい……多分。