漫画が原作、ドラマと映画2本が作成されました。公式サイトはコチラ。
東京の路地裏にある小さな食堂。営業時間は夜12時から朝の7時頃まで。店を切り盛りするのはマスター(小林薫)一人。メニューは豚汁定食とビール、酒、焼酎のみ。酒類は一人3本まで。好きなものを言えば、大抵のものはマスターが作ってくれる。
これは謎多きマスターと一癖も二癖もある常連達、そして運命に導かれるように深夜食堂にやってくる客が織りなすそれぞれの人生のそれぞれの物語……。
という感じの作品。一話完結であり、客(+その関係者)の人生模様にマスターの料理が絡みつつ結末に至る、というパターン。
一話30分の本作、その大半は食堂の中でのマスターと客達との会話で構成されています。
毎回一人(ないし一組)の客がピックアップされます。彼らは色んなこと(友情、恋愛、仕事、夢、親子関係、過去、未来、夢etc…)に悩み苦しんでいます。
彼らはふらりと深夜食堂にやってきます。そしてマスターや個性豊かな常連客と会話する中で何かを得て、新しい第一歩を踏み出していくのです。
この過程、カウンセリングに似ていると山田は感じました。
悩みを持っている人と対話し、悩んでいる人自身が解決策を見いだせるように関わっている、マスターや客達とのやり取りはカウンセリングの基本そのもの。
マスターは特に解決策を提示することはありません。マスターは言葉や料理で、常連客達は言葉や態度で、悩める客を励まし、後押しするのです。
会話や料理、悩み事そのものとは関係なさそうなものが悩める人を助ける力になるのかもしれない、と考える山田でした。
ケアマネ的視点
・みんな、誰しもが悩んでいる。
・そんな悩みを話せる相手、場所があるかどうかが重要。
・誰しもが誰かにとってのそういう存在でいられたら、もっと暮らしやすくなる……はず。