北山 河窪所長の小部屋

ノンアルコールビール・・・・。

 こんにちは、すっかり春が近づいてきましたね!!!ポカポカとした陽気に気持ちがいい

ですね(^^)/

 今日はMr.Kが最近の支援で、体験した話をさせていただけたらと・・・・。

個人的にはとても感慨深い体験でしたので、ここで紹介することでこの文章を見た方

も何か感じてもらえたらと思い紹介させていたこうと思いました。

 

とある、精神疾患のご利用者さんの移動支援(簡単にいうと外出の付き添いや補助)の時のお話です。

 大人になるまでは地域で健常者として過ごされてきた利用者さんで、いろいろな辛いことが

重なったりして精神の病を発症された方です。

 地元で今も暮らされており、地域のお店に出かけたりするのを付き添いさせていただいてます。

その日は、利用者さんが

 「地域の洋食屋さんに行こう!」

と提案してくださり、ご一緒しました。

何度かいかれたことはあると聞いていて、美味しいと有名な洋食屋さんでした。

Mr.Kは喫茶店やたこ焼き屋さんなどにご一緒することが多く、この利用者さんと

しっかりとしたごはん屋さんに入店するのは初めてでした。

 洋食店につき、入店すると店主の方が

 「久しぶりやな!」

と利用者さんに気さくに挨拶をしてくださり、席に着きました。

 席につくとつきだしのように、小さなコーンスープをすぐに出してくれました。

 Mr.Kは、洋食屋さんにきたからにはご飯を注文しないといけないなとおもい

利用者さんに

 「何を食べましょうか?一緒にご飯食べるのはじめてなので楽しみです!」

と声掛けし、美味しそうなメニュー表を見て何を頼もうかかんがえていると

利用者さんが

 「お腹減ってへんし、ごはんはいいわ」

・・・・・なんだと!?(笑)

 Mr.Kは内心こう思いました。

スープを出してもらっている状況でやっぱりいいです。と退店しにくい状況。

で、なおかつ忙しそうにされているお店でご飯を注文せずに飲み物だけ・・・・

お店の人ごめんなさい~~~~~と・・・。

お店の人に飲み物だけの注文でいいですか?と確認すると嫌な顔ひとつせず

「大丈夫ですよ、どうぞ!!」

 ええお店やぁぁぁぁ!ええ店主さんやぁぁぁぁ!とプチ感動を覚えました。

利用者さんに飲み物は何にするか確認すると、Mr.Kにビール飲む?と聞いて

こられました。

 仕事中であり、バイクで移動しているので丁寧にお断りさせていただくと

ほな、ノンアルコールビールで乾杯しようと提案してくれました。

 

 ここでもうれしい気持ちになり一緒にノンアルコールビールで乾杯しました。

5分ほどで飲み終わりお会計しました。

 すると、店主さんがお店の外まで見送りに出てくださり、えらい丁寧なお見送り

だなぁと感心していると利用者さんと談笑されはじめ、不思議な顔をしているMr.Kに

 「いや、利用者さんと小学校の同級生なんですよ」と・・・・・。

そこからは調子はどうや?など利用者さんを気にかけた声掛けをされ、利用者さんも

おう、頑張ってるで!筋トレして踏ん張ってるわ!といきいきとした表情を

見せておられました。

Mr.K、なんだか涙がでそうになりました。

 地域にこうして病気の事を理解してくれ、発症される前の利用者さんのことや

今までの背景を理解されている人がいるのはなんと心強いことなのかと

再認識する体験でした。

利用者さんと帰路につき家の前で

 「筋トレ頑張りましょうね!」

と声掛けすると

 「おーーーーーーーーー!」と力強く片手を空にむけ突き出され、その日の支援は

終わりました。

 この話はいろんな角度でいろんなことを思うことができるのではないかと思います。

こういった体験で心がほっこりした気持ちになる。

訪問介護って素敵な仕事だなぁと思うんです。

この文章を読んで少しでもそうおもったそこなあなた!

是非、まごのて北山で一緒にお仕事しましょう(笑)