山田の生涯ベスト映画TOP5にランクインし続ける名作、ソナチネ。かなり古いけどトレイラーはコチラ。
ソナチネは北野武監督作品。名作として名高いHANA-BIとは違い、知る人ぞ知る隠れた名作、といった雰囲気の作品です。
北島組傘下の村川組の組長、村川(ビートたけし)。シャバ代を支払わない人を溺死させてしまうほどの凶暴性を秘めた村川であるが、親分である北島から兄弟分の組の抗争を手伝いを命じられ、しかたなく抗争の現場、沖縄に向かう。
沖縄について早々、敵の組からの襲撃を受け味方の大半を失った村川。市街地から離れ海沿いの一軒家に身を潜めることにする。
いつ顕在化するかわからない抗争、一方で平和で何もない日々、しかし村川の狂気に満ちた最後は確実に迫ってきている……。
というような内容。
はっきり言いましょう、このソナチネ、HANA-BIのような感動はありません。
ただ、ソナチネにはソナチネにしかない独特の雰囲気があります。静寂さ、無邪気さ、暴力、理不尽、虚しさ、生と死……。
親分に言われていやいや沖縄に来た村川が抗争と裏切りに翻弄され追い詰められていく、というさまを淡々と描いている本作、その中心となる村川ですが、彼はあまり自身のことを語りません。
衝撃的な結末にいたる村川ですが、彼の心境を推察できる二つのセリフがあります。
まだ沖縄に行く前、村川が部下のケン(寺島進)に言ったこと。「ヤクザ、辞めたくなったなぁ……。もう疲れたよ」
そして沖縄で知り合った女性、幸(国舞亜矢)との会話の中で言った一言。「あんまり死ぬの怖がるとな、死にたくなっちゃんだよ」
多くの仲間を失い、味方に裏切られた村松は周囲と自分自身に対してけじめをつけるべく行動を始めます。唐突な最期を迎える村川。そしてそのエンディングに呆然とする僕達観客……。
ソナチネは、HANA-BIよりもより好き嫌いが明確に分かれる作品です。
合わない人にとっては最初から最後まで退屈極まりない意味のよくわからない映画でしょうし、合う人にとっては何度見ても見る度にたまらなく面白い無二の映画です。
HANA-BIは誰しもに自信を持ってお勧めできる作品ですが、ソナチネは前述のように激しく人を選ぶ映画。ぜひ一度、見てみてください。
めっちゃはまるかも……?!
ケアマネ的視点
・人の感覚は人それぞれ。
・他者の良作が自分にとっての良作かは未知数。
・たまには冒険してみよう!