山田は新選組LOVEです。なんせ、新選組好きが高じて京都市民になったほどです。
なので正直、西郷隆盛は……天敵、仇敵、宿敵!!!
ただ、まぁ幕末を描いたものなので見出したのですが……珍しく一話も見逃さず見終えました。
そこで、山田が割とはまった要素 、そして気になった所 をいくつか挙げていきたいと思います。
①討幕派側の気持ちがよく分かった
山田は新選組(=佐幕派:徳川幕府を支えていこうという人達)が好きだったので、正直討幕派の人達の気持ちっていまいちよくわかりませんでした。
しかし西郷どんは西郷隆盛、大久保利通、薩長同盟の締結以降ともに歩むことになる桂小五郎等、討幕派の人達の考え、動き、悩み、葛藤などを丁寧に描いていました。
やっぱり何かを変えようとする人は、かっこいい!!
②西南戦争に至る西郷隆盛の立場が理解できた
西郷隆盛は維新の三傑に挙げられ、明治政府では留守政府で参議を務めるなど明治という時代を作るにおいて非常に大きな役割を果たした人です。
そんな人がどうして西南戦争という内乱の首魁になってしまったのか、それは山田にとってとても大きな謎でした。
ドラマを通じて、西郷隆盛は色々な人を魅了し、いろいろな人の協力を得て自分の夢(討幕・新政府の樹立)をかなえていきます。
西郷隆盛が幕末史で異彩を放っているのはその激烈な人望・カリスマ性。
西郷隆盛を維新の三傑まで押し上げたのは本人の智謀、決断力のみならず、彼を慕う多くの人の力もあったでしょう。
しかし西郷隆盛の最大の武器であったはずの人望が彼を西南戦争に引きずり込んで いったのだと思います。
薩摩にあふれる不平士族(=元侍。明治になり侍としての特権を剥奪し続けられ不満が高まっていた)の多くは西郷隆盛の人望に魅入られた人達でした。
そんな彼らをスルーできないところが西郷隆盛の人望の源でもあったのでしょう。
彼らに求められ、無視できず、その不満を一心に受け止めざるをえなかった……そんな解釈はとても納得がいくものでした。
③桂小五郎(木戸孝允)が怖い
これは気になった点ですが、桂小五郎(木戸孝允)が怖かった……です。
桂小五郎といえば新選組の仇敵、逃げの小五郎で有名な長州の志士のリーダー的存在。
その死因は胃の病であったといいます。
生真面目で理想家であったといわれる桂さん。
司馬遼太郎は桂さんの死因を『自らの理想とした新政府と明治政府とのギャップに思い悩んでの精神的衰弱』としています。
……この鋭い顔の桂さんが、精神的衰弱によって死ぬと思えますか??
しかしまぁ、西郷どんは司馬遼太郎原作のドラマでもないですし、これはこれでよかったのだと思います。
ケアマネ的視点
・他人の力を借りられるのは一つの大きな才能。
・自分を大切にするように、他人も大切にしよう。
・でも最後は自分の意思を大切に。