ケアマネ的ドラマ鑑賞記 ~まほろ駅前番外地~

山田はここ最近、NETFLIX運が良好です。あたりドラマやアニメをたくさん引いている中、ここしばらくで一番良かったのがこのまほろ駅前番外地

 

ありふれた街、まほろ市。その駅前の雑居ビルの二階に多田便利軒がある。

多田便利軒はまじめでお人よしの多田啓介(瑛太)、ミステリアスな居候の行天春彦(松田龍平)によって営まれている。事務所兼彼らの住まいでもある多田便利軒に舞い込むのはどこか奇妙な依頼ばかり。

頼まれた依頼は極力引き受けます! がモットーの多田便利軒。今日も多田と行天は一癖ありそうな依頼に立ち向かっていく……。

 

というような内容。

実際、彼らが引き受けるのはこれって本当に便利屋さんの仕事? というような内容ばかり。プロレスラーの引退試合の相手、キャバクラ嬢のストーカー退治、謎の蝋人形の処分、だましていた客に詫びたいというマッチングアプリのサクラ、義理の親を殺してしまった女子高生の探索……。

ドラマ第一話がプロレスラーの引退試合の相手。なかなかな掴み回。

彼らはあくまで便利屋さん。探偵もののようにきっちり謎を解決! というよりは依頼人達がトラブルをどう乗り越えていくのか、を便利屋さんとして手伝っていきます。

このあたりの緩さ曖昧さがかえって新鮮だったりもします。

 

あと、山田的にこのドラマの大きな魅力なのは二人が暮らしている多田便利軒そのもの。

この秘密基地感がたまらない。この事務所は映画版のもの。

こういう生活感とおしゃれ感と適度な小汚さ感、男の子の永久のあこがれ、秘密基地を髣髴とさせる感じ! ほら、たいていの男の子って秘密基地で友達と過ごすことを妄想したりするじゃないですか……?

多田と行天はこの多田便利軒で働き、暮らしています。

このまほろ駅前番外地は一定の誰かの心を惹く要素をふんだんに盛り込んだ新しいバディもの(相棒同士を主役にした物語)なんだと思います。

やっぱりバディものって、いつの時代も求められているんですね……。

 

で実はこのまほろ駅前番外地、まほろ駅前多田便利軒シリーズの第二作でもあります。

第一作目の映画、まほろ駅前多田便利軒。

ドラマのまほろ駅前番外地では二人の過去はほとんど明かされません。

しかし第一作の映画・まほろ駅前多田便利軒は二人の出会いとその過去が描かれています。このポスターでもわかる通り、実は二人、バツイチなんですよねー。真面目でお人よしの多田が抱える哀しい過去が明らかにされる中、物語は進んでいきます。

第三作目の映画、まほろ駅前狂騒曲。

第三作のまほろ駅前狂騒曲では行天の過去が大きなテーマとなっています。第一作、第二作とほとんど謎に包まれていた行天の知られざる過去が明らかになる中、多田便利軒に最大の危機が訪れます……。

 

山田はドラマ(第二作)から入りましたが、第一作の映画から入っても全然楽しめると思います!!

 

なんにしても、皆さんも一度、大人の秘密基地的な多田便利軒を一度覗いてみてください。そこにはどこか懐かしくて、楽しそうで、ちゃんと地に足の着いた二人の日々の暮らしがあります。

そういった、手が届きそうな憧れって、平凡の日々を乗り切る力になるって思いませんか……?

 

ケアマネ的視点

・日常は冴えないもの。

・みんな、冴えないながらに生きている。

・さえない日々の一瞬が輝く、のかも。