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Netflixエンジョイ勢の山田的に断トツで面白かったのが、コレ。
食うこと、すなわち生きること。
食の現場にすべてが凝縮されている。
これは、ヤバい人たちのヤバい飯を通して、
ヤバい世界のリアルを見る番組。
という内容。
ヤバい人たちのヤバい飯、とありますが、その言葉に偽りなし!! なラインナップとなっております。
例えば……
①極北カルト飯(!)
②足止め難民の飯(!!)
③元人食い少年兵の晩御飯(……)
ね、偽り、ないでしょ。
①極北カルト飯
この回では、ロシアのとある村に集団で住んでいるあるカルト教団の人達が食べているご飯を紹介しています。
シベリアのイエスと呼ばれる教祖が興したというこの宗教、飲酒、肉食を禁忌としているためその食事はベジタリアンチックな、普通においしそうなメニューでした。
②足止め難民の飯
この回では、ヨーロッパを目指して命がけの旅に出た難民の人達が足止めを食らっているセルビア北部での食事を紹介しています。
一日二回ある支援団体の炊き出しが彼らの主な食事。工場や住宅の廃墟に住み、母国に引き返すこともできず、厳重な警備の国境に挑み続けるしかないという人生……。
彼らは国境を越えようとすることをGAMEと呼びます。
攻略することがほとんど不可能なGAMEに命懸けで挑む彼ら……。
③元人食い少年兵の晩御飯
この番組の第一回、最初のVTRで取り上げられていたのがこれ。
西アフリカにあるリベリア共和国では、かつて内戦があり多くの少年・少女が兵士として戦場に駆り出されました。
食人も経験したという彼らは、内戦終結後、親も居場所もないまま広大な墓地に住み着いています。
取材を受けてくれたのは元少女兵の20代後半の女性・ラフテー。
仕事は娼婦。一人の客を取って得たのは200円……。
取材スタッフに「幸せか?」と尋ねられた彼女は、「幸せだ」と答えていました。
お金を稼いで、ご飯を食べて、眠れるんだから幸せ、だそう……。
この番組を見て実感したのは世界の広さ。
この世界には僕達の知らない生活が、困難さが、生きづらさが満ち満ちているのです。
それを象徴するのがコメンテーターである小藪さんのこの表情。
この想像を絶する出来事で溢れている世界、僕達は何を幸せと感じ、どんな幸福を得ようとしているのか……。
じっくり考えるいい機会となる番組です。
ケアマネ的視点
・自分の価値観が全てではない。
・外の世界に関心を持とう。
・自分の手の届く範囲の幸せを大切に。