ケアマネ的ドラマ・映画鑑賞記 ~闇金ウシジマくん~

最近山田は闇金ウシジマくんのドラマ・映画にドはまりしていました。

言わずもがなな超有名コミックが原作。テレビドラマ3シーズン、映画が4作作成されました。

 

カウカウファイナンス、そこは丑嶋馨が社長を務める、10日5割(トゴ)で無利子・無担保の融資をする闇金。丑嶋とともに闇金業を営むのは幼馴染で腹心の柄崎、ホスト上がりの高田。カウカウファイナンスが相手にするのは一癖も二癖もある、色んな事情を抱えた債務者達、そして新たにやってくるお金を必要とする人々。丑嶋はどんな相手でも、どんな手段を使ってでも回収する。どんな、どんな手段を使ってでも……。

 

という内容。言うまでもありません、とても、とても暗い話です。

色んなエピソードがありますが、大抵の債務者はその利子(10日で5割……)にもがき苦しみます。何とか借金から逃れようとする債務者は周囲を巻き込み、事態の解決を図ろうとします。

丑嶋はそんな彼らを追い込みます。一切容赦はしません。

丑嶋のモットーを体現しているワンシーン。

「この人でなし!」「人間の屑!」「あんたらには生きる資格ない!」等々、債務者から浴びせられる暴言にも丑嶋は動じません。

丑嶋が終始貫いているのはただ一つ、借りたものは返させる、この一点のみ(まぁ、わざと元金を返済させずに金利だけを取り続けようとするところも多々ありますが……)。

 

そう考えると、丑嶋のやっていることはごく当たり前のことのように思えます。合意の上での金利、納得した上での借金、返すのは当然。返さない方が悪い

丑嶋は返せないという債権者に対し、その約束を突き詰めていくだけです。ただその手段がものすごいだけ……。

超有名なワンシーン。映画の第一作で再現されています。

しかし、どうして彼らはそんなリスクを冒してまで丑嶋からお金を借りようとするのでしょうか。

彼らはぎりぎり手が届かない何かに手を伸ばそうとしている人達だと思います。その届かないほんの少しの距離を丑嶋から借りたお金で縮めようとしているのだと思います。

とはいっても自分の自堕落な欲望に打ち勝てず借金を申し出る人もたくさんいますが……。

それで成功すればいいのですが、そうでないと待っているのは丑嶋による過酷な取り立て……。

 

しかし、求めるものを得るために何かに必死に手を伸ばすことは、それ自体とても素敵な事なのではないか、とも思いました。

今の自分ではない何かになろうとするには背伸びが必要でしょう。なにもせずただ望み続けるよりも、手を伸ばしたり背伸びをしたりする人の方が山田は好きです。

 

そうそう、あと、カウカウファイナンスで行われる可愛いものしりとりも見どころの一つ。

かわいいものしりとりは、借金を返せないと申し出た債務者に対して行われる、債務者が強制的に負けることになるしりとりです。

かわいいものしりとりは淡々と行われます。

ルールは簡単。かわいいもの縛りのしりとり、です。しりとりの間に「かわいい」という合いの手と手拍子を挟む、ただそれだけ。

カウカウファイナンスの強面の面々と怯えた表情の債務者の間で行われる可愛いものしりとりは必見!

 

ケアマネ的視点

・欲しい物を得るためには何かしなきゃ。

・でも、身の丈に合った方法で。

・闇金は犯罪です