※選任編①はコチラ
※選任編②はコチラ
※選任編③はコチラ
選任の手続きが終わり、そしてとうとうやってきました審理一日目!
審理とは、テレビなどでよく見る、裁判官と被告、検察と弁護士、そして傍聴席というあの場面で繰り広げられる証拠調べ、証人尋問、被告人質問です。
朝はまず評議室という、裁判官と裁判員の控室のようなところに入ります。
裁判官からざくっとした初日のレクチャーを受け、いざ法廷へ!
法廷の裁判官控室に入った時、裁判長が電話を始めました。どうも、控室にいる被告に法廷に来てもらうための連絡だそうです。
これは休廷明けには毎回なされていました。
冒頭手続という手続きの後、証拠調べという段階に入ります。
これは、事件に関する色々な証拠を検察、弁護人がそれぞれ提示していくという内容です。
ここが実に細かい。
検察が提示した証拠は被害者の人達が着ていた服の写真、被害者や関係者が映っている防犯カメラの画像と映像、凶器の特徴、関係者間のメールやラインのやり取り……。
割と淡々としています。メールやラインのやり取りは人間関係が伺えて興味深かったですが、その他は、その資料の作成の手間の膨大さ(血痕の位置、服の傷の大きさや形状etc…)と比較するとやや関心を持ちづらい(=退屈…)内容だったりします。
証拠調べの次は、証人尋問。
いわゆる証人席に立つ(座る)人に検察、弁護人がそれぞれの立場で質問をしていきます。
言うまでもないですが、検察は事件を立証することが目的ですし、弁護人は被告を弁護することが役割です。
山田が参加した事件は、正当防衛の成立が争点でしたので、有罪か無罪かが争われるような内容でした。
初日の証人は、被害者の方。
証人の方が検察官、弁護士それぞれの質問に答えていく、という形で事件とその背景について語っていきます。
ここも実に細かい。
どの場面でどこにいて何をしていたのか、何を見て何を聞いて何を考えていたのか……犯行の前後の出来事を質問と回答によって描いていく、という感じ。
検察官と弁護士の質問の後は、裁判官と裁判員が質問をする番。
その直前の休廷で、みんな(裁判官+裁判員)ですべき質問について考えます。
そこで山田の質問が採用され、山田が証人に対して質問をさせていただく場面もありました。
静粛な法廷で声を発するというのはなかなかの緊張感でした……。