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抽選に漏れた方々は解散、幸か不幸か選ばれた9名は別室に通され、裁判長+裁判官、検察官、弁護士の前で宣誓をします。
法律に従って公平に職務を全うします、というような内容。
その後、評議室という部屋に通されます。
そこで裁判長+裁判官から改めて裁判員についての説明があるのですが、意外だったのが裁判長+裁判官の方々(計3名)の方が実にフランクで感じがいいこと。
裁判官というお仕事についている人達はもっとこう、堅い感じの人物だと思っていましたが、接していると本当に感じの良い人達です。
初日の昼食は裁判官と裁判官が一緒に食べる、という取り組みまでなされています。
というのも、裁判員制度は審理(よくドラマで見る法廷でのやり取り)の後、評議(裁判官+裁判員で被告人の有罪or無罪、有罪であればどれほどの刑にするべきか話し合う)を行うのですが、その日程は審理よりも長いのです。
つまり、裁判官と裁判員は審理よりもずっと長い時間をかけて被告人の罪に関して話し合うことになるのです。
活発なディスカッションにはサポーティブな関係性が重要、ということなのでしょう。
いい感じの裁判長+裁判官に連れられて法廷の見学に赴く9名の裁判員の卵達。
ドラマで見ていたような法廷が目前に……!
裁「どうぞ、ご自由にご見学ください」
とのこと。もはやにやにやを抑えることもしない山田は書記官の席、証人席(被告も座るであろう場所)、検察官席、弁護士席、傍聴席を座り倒すのでした。
抽選当日はこれで解散。取り急ぎ事務所に戻ります。
浅「どうでした?!」
山「どうやったと思う?」
浅「だめだったでしょ?」
山「あたった!」
とまるで当たりくじでも引いたような山田を呆れた眼差しで見る管理者・浅井なのでした。