平社員山田・裁判員になる。~審理1日目~

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選任の手続きが終わり、そしてとうとうやってきました審理一日目!

審理とは、テレビなどでよく見る、裁判官と被告、検察と弁護士、そして傍聴席というあの場面で繰り広げられる証拠調べ証人尋問被告人質問です。

 

朝はまず評議室という、裁判官と裁判員の控室のようなところに入ります。

控室でもある評議室のイメージ図。

裁判官からざくっとした初日のレクチャーを受け、いざ法廷へ!

 

法廷の裁判官控室に入った時、裁判長が電話を始めました。どうも、控室にいる被告に法廷に来てもらうための連絡だそうです。

これは休廷明けには毎回なされていました。

出廷の際、山田はいつもこの席に座るよう指示されていました。

冒頭手続という手続きの後、証拠調べという段階に入ります。

これは、事件に関する色々な証拠を検察、弁護人がそれぞれ提示していくという内容です。

ここが実に細かい。

検察が提示した証拠は被害者の人達が着ていた服の写真、被害者や関係者が映っている防犯カメラの画像と映像、凶器の特徴、関係者間のメールやラインのやり取り……。

 

割と淡々としています。メールやラインのやり取りは人間関係が伺えて興味深かったですが、その他は、その資料の作成の手間の膨大さ(血痕の位置、服の傷の大きさや形状etc…)と比較するとやや関心を持ちづらい(=退屈…)内容だったりします。

 

証拠調べの次は、証人尋問。

証人尋問のイメージ図。

いわゆる証人席に立つ(座る)人に検察、弁護人がそれぞれの立場で質問をしていきます。

 

言うまでもないですが、検察は事件を立証することが目的ですし、弁護人は被告を弁護することが役割です。

山田が参加した事件は、正当防衛の成立が争点でしたので、有罪か無罪かが争われるような内容でした。

 

初日の証人は、被害者の方。

証人の方が検察官、弁護士それぞれの質問に答えていく、という形で事件とその背景について語っていきます。

ここも実に細かい。

どの場面でどこにいて何をしていたのか、何を見て何を聞いて何を考えていたのか……犯行の前後の出来事を質問と回答によって描いていく、という感じ。

 

検察官と弁護士の質問の後は、裁判官と裁判員が質問をする番。

 

その直前の休廷で、みんな(裁判官+裁判員)ですべき質問について考えます。

そこで山田の質問が採用され、山田が証人に対して質問をさせていただく場面もありました。

こんな中での発言……緊張感はお察しの通り。

静粛な法廷で声を発するというのはなかなかの緊張感でした……。