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山田が参加した裁判の評議は計七日、ありました。
10:00~16:00、お昼は一時間、その他に適宜休憩はありますが、基本、缶詰です。
朝来てから夕方まで、前回の記事でお伝えしたような難問に取り組み続けるのです……。
正直めっちゃしんどかった!
ずーっと、答えのない問題をさせられているような、そんな感じ……。
なので、裁判官 + 裁判員の脳にもブドウ糖を補給する必要がある! ということなのか、評議室にはお菓子&飲み物が常備されていました。
今、山田があの評議の日々を思い出す時、真っ先に思い浮かぶのはこの二つのお菓子です。
休憩の度、裁判官 + 裁判員で「ほんと、全っ然わかんないですねー」などと言いながらこれらのお菓子をほおばっていたものです。
あと、多分あまり知られてないと思うのですが、裁判員裁判中、基本的に裁判員は番号で呼ばれます。
山田が参加していた裁判では、裁判員6人、補充裁判員3人がいました。
なので裁判員1番の人は「一番さん」、補充裁判員3番の人は「補充の三番さん」と呼ばれます。
別に名前を呼んではいけない、というようなアナウンスがあったわけではありません。
ただ、選任された時から番号で呼ばれていたので、みんなが「あ、そういうものなんだな」と暗黙のルールに従っている、という風。
ちなみに山田は「二番さん」と呼ばれていました。
裁判員裁判中、希望すれば裁判所がとっているお弁当を注文することができます。
400円で割とおいしい、仕出し屋さんのお弁当。
他の皆さんは結構このお弁当を取っておられました。
山田は京都地裁近くのお店に行っていたのですが、評議最終日(その日に判決の言い渡しがあったので、実質的に裁判員裁判最終日)はもう二度と食べることないだろうし、という気持ちで注文したところ……
官+員「え、二番さん、お弁当注文するの?!」
とひどく驚かれたのもいい思い出ですw
とまぁ、とにかく頭を悩ませまくった評議の日々も終わると、残されているのは判決の言い渡しの瞬間のみ……。