まごのて北山ケアマネ のすべての投稿

MPSW・山田によるプチメンタルヘルスinfo.4月号

クリックにて拡大。

【MPSW山田による解説】

最近、コロナウイルスに感染した人に関する差別や個人攻撃が発生していると聞き及びます。

コロナウイルスで苦しんでいるのはみんな同じのはず……なのにどうして差別が生じてしまうのでしょうか。

 

アメリカの社会学者、ロバート・K・マートンによれば、差別は同一集団の中に特殊なカテゴリーが発生した際に生じる、とされています。

つまり、帰属意識を感じている集団内に自分とは異なると感じる存在が発生した際、差別意識が生じるということ。

かつて日本にはらい予防法という法律に基づき、ハンセン病患者の方への隔離が公然と行われていました。

療養所内では非人道的なことも行われていたとか……。

らい病を引き起こすらい菌は本来、感染力の弱いもの。

しかし、外見上の変化によって引き起こされる人々の過度な恐怖心が人権を蹂躙するような法律を生み出してしまいました。

コロナウイルスに関連する差別も同じ……はず。

正しい知識を身に着けることがとても大切なことだと思います。

MPSW・山田によるプチメンタルヘルスinfo.3月号

クリックにて拡大。

【MPSW山田による解説】

一人一人だと冷静でいられるのに集団の一員になった途端、周囲と同じ行動をとってしまう……それを集団心理と言います。

なぜ集団心理による同一行動が生じてしまうのか? それにはいくつか説がありますが、ここでは感染説をご紹介。

とある感情や行動様式が周囲の人に伝播していく中で、その規模が増大していくにしたがって個人が論理的・合理的思考を経ずに行動に移していく……という説です。

ここで重要なのが論理的・合理的思考を経ずに行動する個人、という部分。

種々の情報を自ら判断すること(メディアリテラシー)を大切にしたいものです。

MPSW・山田によるプチメンタルヘルスinfo.2月号

クリックにて拡大。

【MPSW山田による解説】

昨今、ニュースで毎日取り上げられている新型コロナウィルス

実は以前からマスクの着用は予防に対してはあまり効果的ではない、と言われていました。

しかし市中のマスクは品切れ状態……どうしてなのでしょう?

人間が情報を拡散する際、重要な要因となっているのは恐ろしさ未知数

人は怖くて不気味なものに対する情報は他者に伝えたくなる、という習性があるようです。

しかしそれが常に正しい情報とは限らない……。

情報の拡散に際しては、自身で情報の精査をしましょう!

【MPSW山田による追記】

コロナウイルスについて、感染経路の追跡ができない拡大が確認されています。

もはや自分が感染者であるリスクを考慮し、自らからの感染を防止するために積極的にマスクを着用すべき段階に入ったのかもしれません……。

MPSW・山田によるプチメンタルヘルスinfo.1月号

クリックにて拡大。

【MPSW山田による解説】

人間、悩みはつきもの……。

悩みとは、不安を伴った考えがランダムに、次々と、とりとめもなく浮かんでは消えていくこと、ということ。

放置していると、不安な気持ちがどんどん積み重なっていきます。

ここで有用なのが誰かに相談するということ。

相談する、ということは以下の工程に細分化できます。

①言語化する:不安な気持ちを言葉に変換すること。

②整理する:他者に伝達するために言語化した不安をわかりやすくまとめること。

③表出する:整理した不安な気持ちを口語化して相手に伝える。

この過程で、あいまいな形のない不安は、言葉という形に変換されます。

相談相手が有能な方であれば、表出された悩み事をさらに整理してくれるかもしれません。

ともあれ、誰から相談するということは、自身で悩み事を整理すること、なのです。

皆様も不安で気持ちが沈んでしまった時は、信頼できる人に相談してみてはいかがでしょうか?!

ケアマネ的映画鑑賞記 ~スノーデン〜

お正月前後で見た映画の中で一番印象深かったのがコレ(←リンク先は予告編)。

 

アメリカ陸軍特殊部隊の志願兵として訓練中、足を負傷したエドワード・スノーデンは軍を除隊。

持ち前の頭脳とコンピューターに関する知識を活かすため、彼が選んだ新しい『戦場』は国家安全保障局(NSA)。

テロリストから母国を守るため、そう信じるスノーデンだったが、自分の構築したプログラムが無実の人を巻き込む『戦場』で使用されていることに気が付く。

そしてNSAが収集している情報の大半がアメリカ国内のものである事実を目の当たりにする。

国家が市民を監視している現実を前にスノーデンが選んだ新しい『戦場』とは。そしてその戦いの先に待っていたのは……。

 

といった内容。しかも、事実

色々考えさせられる内容ですが、山田が一番印象に残ったのはどんな出来事でも日常になる、ということでした。

スノーデン氏がハワイで勤務している頃、友人や知人、職場の同僚を招いてホームパーティーを開きます。

そこでの話題はアメリカ軍による空爆について(NSAではドローンによる空爆の監視?確認?もしているようでした)。

アメリカはテロリストの力を削ぐ、という名目のもと、確たる証拠もなく彼らが持っているだろう携帯電話の破壊のため、空爆を実施していました。

まるでゲームのような画面の先、殺されている人々がいる現実。。

そのことについて意見を述べ合うNSA職員達。

職員「攻撃エリアに何かがいた。子供かと思ったが……ポン。報告書が届くと、それは犬、だった。数日後、同じ村で葬儀があった。埋められていたのは子供で両親は大泣き。すると攻撃の指示が……。ポン。全員砂ぼこりの中で死んだ」

絶句する一同。しかし職員は続けます。

職員「しかし、帰宅して妻と子供にキスして、翌日職場に戻るとそのうち、すべてがただの日常になる」

 

人間は、慣れます。幸か不幸か、どんなことにもそのうち慣れてしまうのです。

僕達が介護支援専門員として関わっている高齢者の方、その家族の方。

彼らが遭遇している介護という問題は、僕達にとっては日常でも彼らにとっては生涯にそう何度も起こらない重大な問題、のはず。

スノーデン氏は自らの全てを投げ打ち、慣れることに対して戦いを決意します。

それは誰しもにできることではありません……当然、山田なんて。

それでも手の届く範囲にあることをできる限りやることが、ちっぽけな市民としてできる精一杯の戦いなんだと思います。

エドワード・スノーデン氏の近影。彼が無事にアメリカに帰れる日が一日でも早く事を祈るばかり。。

 

ちなみに、山田が個人的に一番びっくりしたのが、スノーデン氏を取材する記者としてサガリー・クイントが出ていたこと。

画面右端の男性がザカリー・クイント氏。

サイラーだ! と叫んだ山田はただいまHEROESを鑑賞中なのでした。

 

ケアマネ的視点

・あなたの日常は、誰かの困難かもしれない。

・自分がその立場に立ったら、と想像することが大切。

・誰にだって、自分にしかできない戦いがあるはず。

居宅介護支援センターまごのて北山 年末のご挨拶

今年も年の瀬となりました。

当事業所は皆様のお陰を持ちまして、どうにか平穏に年を越せそうです……。

ということで、当事業所の職員より年末のご挨拶をさせていただきます。

管理者・浅井

マハラジャ浅井

①今年を振り返って
今年はパパになり、子供のことで頭がいっぱいでした。

②今一番しっくり来ているあだ名
マハラジャ

③今年一番良かったこと
子供が生まれたこと。

④来年の抱負
主任介護支援専門員をとるぞー!

 

佐野メンバー

Darth佐野

①今年を振り返って
おなかが痛い……。
3月からケアマネジャーの仕事につき、日々が過ぎるのがとても早く感じています……。
周囲に支えられ、何とか今日にいたっています。

②今一番しっくり来ているあだ名
Dark Lord of the Sith

佐野メン

③今年一番良かったこと
今の同僚と巡り会えたこと♡

④来年の抱負
不労収入を手にするッッッッ

 

平社員・山田

単に暗い所が好きな山田

①今年を振り返って
運は前半でほぼ使い切ってしまったかのような一年でしたが、それなりに楽しかったです!

②今一番しっくり来ているあだ名
ヴァンパイア

③今年一番良かったこと
裁判員になれたこと!

④来年の抱負
とにかく平和でありますよーに。

 

ということで、来年度もどうぞ居宅介護支援センターまごのて北山をよろしくお願いします!

MPSW・山田によるプチメンタルヘルスinfo.12月号

実は平社員・山田は当事業所内の相談窓口、という役割を担っています。……ほとんど知られていませんが。。

実はこっそり、月に一度メンタルヘルスに関する情報提供(チラシの提示)をしていたのですが、誰にも気づいてもらえなかったこと、加えてブログのネタ不足なこともあり、ここでもそのチラシを掲載させていただくことにします。

クリックにて拡大。著作権違反気味なのはご愛嬌!

【MPSW山田による解説】

ストレスはその基となる刺激への反応、とされています。

ストレスを多く感じることで免疫力が低下するそう……。

軽い運動をしたりよく眠ったり、体を温めることで免疫力が向上、ストレスに負けない体になる、かも??

空気が乾燥し風邪などひきやすい今日この頃、ストレスの軽減に加え免疫力を高めることで健康に冬を乗り切りましょう!

おいゲヘン! おらゲケエゲゼェネレーテーてやつをエベエテぜ!

最近、僕達の間ではやっている遊びがあります。

それは悟空語ジェネレーター(↓の画像をクリックするとリンクに飛びます)。

入力した日本語を悟空語(悟空訛り)に変換してくれるという代物。

浅「面白いまとめがあります!」

と紹介されたページがココ

個人的に ユニクロ ⇒ イェネケレ がツボw

他の単語も試してみよう、ということで悟空語ジェネレーターで遊びだすドラゴンボール世代の管理者・浅井と平社員・山田 、そしてDarth佐野。。。

・ケアマネ ⇒ けえめね

・まごのて北山 ⇒ めげねてけてえめ

・金が欲しい ⇒ けねげへせぇ

文字で見ると分かりにくいかもしれませんが、発音してみると確かに悟空っぽくなっているところがすごい!

その言葉遣いだけで僕達を爆笑に誘ってくれた孫悟空。

色んな言葉で試していく中で、なんとなく悟空語変換のコツを覚えてきた山田。

浅「じゃ、パンは?」 山「ぺん、かな?」

浅「おお、じゃ、デイサービスは?」 山「でえせーべせ、でしょ」

浅「当たってるw」

と正解を連発する山田。わずか十数単語の変換で悟空語ジェネレーターを実装した山田なのでした。

 

後日、cutie安岡の出産の連絡を受けた僕達のやり取りが以下。

山「おめでとうございます!! 母子ともに御無事な様子でえれえんせんせてぜ!

浅「後半ちょっと何言ってんのかわからない」

佐「解読できない。。」

安「新キャラかな…w」

正解は、えれえんせんせてぜ! ⇒ おら安心したぜ! です。

悟空語ジェネレーターという新しい能力を身に着け、これからもケアマネとして頑張っていきたいと思いますっ!

ケアマネ的映画鑑賞記 ~沈黙 -サイレンス-〜

予告編はコチラ

遠藤周作原作の名作、沈黙を原作にした映画です。

大学生の頃に原作を読んで以降、長らく触れることのなかったお話ですが、Netflixのおすすめの中にあったのがきっかけで見ることにしました。

 

舞台は江戸初期、幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。

日本で捕えられ棄教 (信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは 日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。

日本に辿り着いた二人は弾圧を逃れる“隠れキリシタン”と出会う。必死で二人を匿うキリシタン達だが、やがて役人に捕縛され二人をかばうため苛烈な拷問の末に命を落とす。

やがてロドリゴもキチジローの裏切りにより囚われの身に。ロドリゴに棄教を迫る長崎奉行・井上筑後守は、すでに棄教し沢野忠庵という日本人となっていたフェレイラを引き合わせる。

二人の前には棄教を誓っているにも拘わらず穴吊りという拷問に苦しむキリシタン達。

フェレイラはロドリゴに言う。「お前が棄教しない限り、彼らを救えない」

守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。追い詰められたロドリゴの決断とは……。

 

……お察しの通り、激重・激暗・激胸糞の三重奏となっております。

崇高な信念と信仰のもと、自らの宗教とその教えを絶対の真理として広めようとするロドリゴは、禁教令により厳しくキリスト教が禁じられている日本に叩きのめされます。

ハクソー・リッジで主演を務めたアンドリュー・ガーフィールド。

彼を叩きのめしたのは、彼への肉体的拷問ではありません。

彼を守るため、言葉を絶する拷問に苦しむ人々の姿。

ロドリゴ達を匿うため、満潮の時だけ波で息ができないような所に磔にされる人々。

彼が棄教すると誓わない限り苦しめ続けられる人々の姿。

ロドリゴが棄教を迫られる際に見せつけられた穴吊りという拷問……。

これまでの生涯を捧げ信じ尽くしてたという存在、ロドリゴは神の救いを信じ、ひたすらに祈り続けます。

しかし神は沈黙を続ける……。

この苦悩にのち打ちまわり、やがて神への疑いを抱くようになり、そんな自分に苦悩するロドリゴの姿……筆舌に尽くしがたく残酷

精神的に、きます。ちなみに山田はこの映画のそういうところが好きですw

 

僕は宗教に関してはあくまでフラットな立場なので詳しく言及することは難しいのですが……キチジローという登場人物が示唆している人間の姿には考えさせられるものがあります。

窪塚洋介氏がそのみじめさも含めた好演ぶりを発揮。

キチジローは自らののために踏み絵を踏み、十字架に唾を吐きかけます。

ロドリゴはそんな彼を「悪にも値しない」と評しますが、まさにそういった弱き人こそ宗教の範疇にするべき存在ではないでしょうか。

教えに殉じ死んでいく強き者と殉教者に徹しきれない弱き人、神が救うべきはいずれなのでしょうか。

強き者しか救わないのであれば、弱き者は誰にすがればいいのでしょうか。

スターウォーズEP7・8でカイロ・レンを演じたアダム・ドライバーも宣教師・ガルペとして出演。

 

さてさて、この映画を見て山田が考えたのは、タイミング、についてです。

今現在、日本ではキリスト教に対する迫害なんてあろうはずもありません。

しかし、江戸時代初期は違いました。

もしロドリゴが現代に生まれていたら、劇中のような苦しみもなく布教活動ができたことでしょう。

江戸時代初期という時代はキリスト教の布教に適していなかった、ということもできるのではないでしょうか。

 

僕達が利用者さんやご家族さんと接する時、「今、こうしておいた方がいいのになぁ」ということが度々あります。しかし、そういう提案は大抵、却下されます。

それは、僕達の(少し先を予想した)提案が、利用者さんやご家族さんにとってはタイミングではなかった、ということなのでしょう。

僕達は利用者さん達の暮らし方、生き方を理解し、それぞれのペースで望むように暮らしていけるよう、それぞれのタイミングを尊重していくべきなんだと思います。

 

はてさて、ロドリゴがその後どのように生き、そしてどう死んでいったのかは、あらゆる惨たらしい場面を乗り越えたその先でご確認ください。

 

ケアマネ的視点

・信念に殉ずる姿は美しい。

・でも、弱くても生き抜く姿だって尊い。

・やっぱり、沼には何も育たない。

世界の中心で、ホルモンとさけぶ

居宅介護支援センターまごのて北山の絶対無二、唯一絶対の良心かつ紅一点であり僕達の女神様であるcutie安岡ですが、この度、産休+育休のため、しばらくお休みされることとなりました……。

僕達の心境の再現映像(大嘘)

当面のお別れということで、四条大和大路下るにある朱々というお店で送別会を開くことにした僕達。

悲しみに暮れる中、半ばやけになってホルモン+お肉を焼く僕達……。

僕達の心境と同じように涙……じゃなくて油を流すお肉。

そんな中でも、cutie安岡は外国人旅行客の記念撮影のお手伝いまでされていました。

神々しいまでの御姿……。

浅「姉御(僕達はcutie安岡のことをこう呼びます)がいないと僕達は……」

山「今まで僕達が仲良く働けていたのは、姉御のお陰です……」

佐「僕達だけじゃ、ぎすぎすした職場になってしまいます……」

と嘆く居残りメンバー達……。そして僕達は涙ながらにホルモンを焼くのでした……。

 

しかし、cutie安岡が帰ってくる場所を守り抜くのも僕達の役目!

今後とも、すっかりむさくるしくなってしまいますが、居宅介護支援センターまごのて北山をよろしくお願いします!