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長かった裁判員裁判(計十二日)の最後は、判決の言い渡しです。
皆さんも見覚えがあるだろう、判決の言い渡しと合わせて裁判長が読み上げる判決文も、裁判官と裁判員の話し合いで決定されています。
たたき台を裁判官の方が起案したくださり、その内容を裁判員と協議して修正する、という感じ。
山田が関わった裁判では、検察の求刑よりもずいぶん軽い量刑だったので、傍聴席を含めてその場にいる方の反応が気になりましたが、場の雰囲気はあくまで厳粛。
法廷での手続きが終わると休廷となり、裁判官 + 裁判員はあの評議室に戻ります。
そこからは日当の支払いに関する手続きの確認など、事務的な作業をします。
そんな中、裁判所の職員の方からこんなアナウンスがありました。
職「この後、メディアの記者さんへの記者会見があります。ご協力してくださる方、いませんか?」
記者会見、なんてこれから山田がよほどの悪事でもしない限り取材対象になることなんてないはず。
山「はい、出ます」
他の裁判員の方「え、2番さんいいんですか?」
なんと! 手を上げているのは山田だけではありませんか……。
他の裁判員の方「記者会見なんて絶対いや!」
だそう。図らずしもなんだか目立ちたがり屋な印象を与えてしまうことに。。
で、とうとう全ての手続きが終わり、解散の時間となりました。
するとこれまで一緒に法廷に出、評議をしてきた裁判官の方3人が評議室の出入り口にお並びになりました。
官「お名残り惜しいですがこれで終了です。最後は握手でお別れしましょう」
まさかの裁判官握手会開催っっ!
最後はダンディーなおじ様三人と握手をし、人生初めての記者会見を受けて山田の裁判員生活は終了しました。
~裁判員を経験した感想~
①司法への信頼性が増した
評議が辛かった、という点を通じて、量刑というものがいかに慎重に、いかに客観性を重視して決められているのか、ということを実感したからです。
もし自分が裁かれる立場になったとしても、自分のために誰かがあれだけ真剣に考えてくれているんならいいかな、と思いました。
まぁ、裁かれるようなことをしないのが一番ですがw
②裁判が身近に感じられるようになった
裁判の傍聴がいかに簡単にできるかを理解したからです。
裁判の傍聴は、気が向いたときにふらりと裁判所に行き、受付にある当日の裁判の予定を確認し、見たい裁判が開かれている法廷に行き、静かに入廷するだけ、です。
皆さんも是非一度、裁判を傍聴してみることをお勧めします。
裁判が人の手によって作り上げられているものであることがお分かりになっていただけると思います。
③裁判員は絶対体験したほうがいい!
これにつきます。確かに12日の裁判に参加するための仕事の調整は大変でしたが、裁判員にならなければ絶対に体験できない経験ができます。
絶対おすすめなので、皆さんももし選ばれたら、万難を排してでも絶対参加してみてください。